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In An Uncertain World – Robert E. Rubin

ロバートルービンという、サブプライムの当時、元CITIBANKの社長(会長か副社長だったかも)も務めた、

ゴールドマンの、アービトラージビジネスを作ったという、元 米国財務長官の回顧録

ウォーレンバフェットはあんまり書評かかないけど、推薦部で、

「スゲー本だ。歴代財務長官としては、ルービンは、最高レベルだった。このドラマにあふれた解説本は、政治と経済が交差するとどうなるか知りたいと思うすべての人に読まれるべきだ」My訳。

“It’s a hell of a book. As Secretary of the Treasury, Bob Rubin ranked with the best. This drama-packed account should be read by all who are interested in what happens when politics and economics intersect.” -Warren Buffet.

 

で、この本でかれがいってるのが、確率です。証券や金融商品の価格の動向は確率で議論して、その確率にそって、二つの価格が同時に発見されれば安い方でかって高い方を売ればその瞬間に利益が確定できるということ。つまり金を拾うように儲かるってことです。ゴールドマンは、当初ニューヨークでは、債券ブローカなどをやっていたのでしょうが、中盤で、こういう人がでてきて、アービトラージでもうけていきます。リスクをとって大きくなったわけではなくて、ほぼ確実に儲かる方法でボロ儲けしていくわけです。

日本では、こういうのをやる人達はいませんね。米系の投資銀行にいっちゃいます。まあお給料がその方が高いからそうなりますし、やり方をわざわざ教えてもチャンスが減るだけなので教えるはずもありませんし、究極はそういう、カジノのテーブルゲームと変わりないところがあるのも事実ですね。

AIが、人間の特徴をとらえるときに、やはり、正解の付近で必ずしも正解でない行動をする人間とやりとりしないといけないわけで、究極は、右の人が信号をわたるから、赤信号でもついて渡る人がいるように、正解も一つではないのでして、物質の動力学というか軌道がシュレディンガーの方程式などの結果によって確率で計算されて予想されるように、人間もしょせん、すべての人が、100%の意思の通りに行動するほど完璧でもないのかもしれないとすると、そこをどうにか扱うことが必要になってくるとおもいますが、

金融のいいのは、とくに資産運用やトレードのいいのは、金儲けに徹するところで、コンピューターやロボットのクライテリア設定と、対応しやすいところです。人間の理不尽さを金にする。そうしたビジネスを世界一の金融街で多いに発揮して世界一の投資銀行に押し上げていった男の話も、よんでみてはどうでしょうか。

レポート: 亀田 勇人  日本証券アナリスト協会検定会員 /  国際公認投資アナリスト
海外拠点化の引越しに伴って、特に日本語の本を処分するにあたり、記録にのこしています。AIも人間の考えを捉えないと、人間と会話はできないし、AIが、自分を捉えないと、自分と意味のある会話はできないし。

 

 

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